シュガーラッシュ 鑑賞
粗筋

ラルフは、ゲーム“フィックス・イット・フェリックス“の悪役キャラで、毎日ヒーローに負かされ、愛されることはなく、悪役たちが集まるカウンセリングに通う苦渋に満ちた日々をおくっていた。しかし、ある事件を機に自分の世界を飛び出すことを決意し、ヒーローの証であるメダルをゲットするため、他ゲームの世界に乱入しメダルをゲットする。しかしその世界の化け物に追われ、更に別のゲーム「シュガーラッシュ」に紛れ込んだ彼は、レースの世界から爪はじきにあっているヴァネロぺという少女と出会う。

感想

流石ディズニー!ディズニー様!
ストーリーも絵も文句なし!アニメミライ見て「日本も捨てたもんじゃない」って思った?やっぱメリケンのアニメには適わねえわ!こんなに老若男女皆が見れて、それぞれ違う感性で以て作品を観れる、っていうのはすごいよ!

 えー、他の考察をしますと、ヴァネロぺが「不具合のあるプログラム」として描かれている点について。今までディズニーって「障害者」を描いたことってありましたかね?これはかなり障害者としてのキャラを意識的に描いた作品だと思います。今まで人種や見た目、などで「除け者」になるマイノリティーを描いたことは多々ありましたが、ここまで「欠陥」がある、ということで描いたことはなかったように思います。
 そうした障害を持った人が社会で苛めに逢う、しかし理解者(=ラルフ≒父親?)の助けを得てその障害を活かして社会性を獲得していく。発達障害の児童の数がとても多いアメリカにおける障害児教育への警句でもあるのでしょうか。余り障害、障害、と悪いイメージばかりつけるのはいけないように思いますが、ヴァネロぺに「バグ」が発生する度に体中にノイズが走り、体を痙攣させること、またそれを周りの少女たちがからかう際に「(^q^)あばば」と滑稽な振りをすることからも、ディズニーが障害問題に意識を向けていることが分かるかと思います。

 他の考察点としては、ヴァネロぺがめっちゃ可愛いです。愛くるしいロリです。
何だこのおっさん!?(驚愕)と思われるかもしれませんが、ぶっちゃけこの「可愛さ」をディズニーが描くのはずいぶん久しぶりのように思われます。ディズニーのこの前の作品「メリダとおそろしの森」のメリダは勇ましくはありましたが、お世辞にも(少なくとも日本人の感性的には)「可愛らしい少女」ではありませんでした。フェミニズム的な見地からかもしれませんが、ディズニー作品における「少女」像はいつの間にか、アラジンのジャスミンや白雪姫など、「無垢で美しく、可愛らしく、庇護されるべき」女性、ある種男性の理想像的な女性を描くことから、男と同様に「苦悩し、泥臭く成長する」『人格』として描かれることの方が多くなりました。今回のヴァネロぺはそれに反し可愛らしさを前面に押し出したつくりになっております。それが彼女が「障害者」というある種庇護される「べき」存在だからなのか、または日本的な「萌え」を取り入れたかはわかりません。

うん、まあ可愛かったらええんちゃいますか(思考停止)
90点。

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